嗚呼、今日もボインハタは…

ハタ最終戦(オフィシャルは)

余ったイワシを積んで、今日もKK丸は大原沖へ繰り出した。

予約時は2人だった同船者が、来てみたら何と8人。密集やんけ、これ。

往路はガブリながらミヨシで待機。風が冷たい。その上ガブっているので寒い。今日は南の風が予報より強まり、うねりもある。大原の南風はどうも釣果を悪くするらしい。まず水温がさがる。南風なのに不思議だが、反転流で表層の夜間冷えた水が底に流れ込むのかも。北風だと港口を出るのが困難になるし、大原は結構難しい港なのかも知れない。

 

スタートは

高根の先端、東の端から。珍しく50mだちだ。出船時におかみさんから10号とか細めのハリスにしないと、イワシが弱いので良くない、とレクされた。前回の漢の18号撃沈の教訓で、自分的には最弱仕掛け12号と、啓ちゃんオススメスーパーファイヤーライン50lbを使う事に。

ところが、なのだ。この号数の仕掛け、要研究であることがわかってしまう。それは後ほど…。

12号仕掛けで第1投。船中あたりなし。船長、「ダメだこりゃ。全然流れねえ。」

確かに海釣図でもほとんど船が移動していない。風と潮がどうやら逆の模様…。

すぐに移動し、第二投。左舷ともでヒラメが上がる。そうこうしていると、左舷胴の間でもヒラメ。

左舷ミヨシにコハタ。その後、好調にあたりを出すのはこの左舷ミヨシと胴の間の2人だけとなる。

ひんぱんにカンコをかけるので底をやっているようだ。そして、左舷胴の間で本日最大、8.5キロのヒラメが上がる。底べったりだそうだ。左舷ミヨシがその後キロ少しのハタ。

棚を聞くと、「ヒラメの?」などおっしゃる。「ちゃうちゃう、ハタの」と訊きなおすと、「1メートルくらい。それより上。」と曖昧な答え。

聞いても真似する気も無かったが、どうやらこのお二人は底をやっているらしい。

魚信を捕らえられないまま、9時になってしまう。

うねりが強く、腰のないファイヤーラインはグルグルに手前祭り。今日はクビ!で、12号に戻し、底取りしたところ、ガガガガ、と今日初あたり。引き込みを待つがそれっきりだった。アタリの雰囲気から小型のカンコの様だ。左舷は相変わらず好調に、カンコだ、ヒラメだ、コハタだ、をかける…。ところが、今日の右舷はあたりが遠い…。右舷4人ともうんともすんとも…。

 

そして、今日のハイライト

アップダウンを繰り返す根の落ち込んだ場所で、底を1m切ったあたりでオイラの竿にもたれが出た。イワシが何かに怯えて竿先を引っ張っている。さあ、ズドンと来い、来い!

今日はいきなり乗って来ない。イワシが竿先を小刻みに叩く。そして押さえ込む様に竿先が入った!同時にスウィープ気味に合わせを目一杯入れる。グーーー、っと竿がしなり込んで、ゴゴゴゴ、と魚信。デカイ!!!

まるで根がかりした様な重さながら、糸はかろうじて巻ける。頭をこちらに向けるべく、ポンピングしながら電動オン。少しずつ魚が上向になった感触が伝わる。隣りの乗船客がタモを持って来た。「デカイですねー!」と声が掛かった瞬間、ぷつっっっ…

アアアアアアアアwww、切れたアアアアアアアア!!!( ̄∇ ̄)

 

隣客が、えっ、って顔してる。「ごめん、切れたわ…、タモありがとう…」

 

仕掛けを上げると、先糸とサルカンの結束点、ノットで切れてた。仕掛けは12号のハヤブサ製の泳がせ用のハリス仕掛け。悔やまれた。せめて自作仕掛けなら、魚に仕掛けが負けて切れたかどうか分かるのだが、市販品のため、糸に傷が入っていたり、ノットミスだってあり得る。12号がそうやすやすと切れるもんか!真澄丸で8号の強さは嫌と言うほど分かってるつもり。さっきのやり取りも、強引さはなくむしろ超丁寧に魚の向きを変えていたところだった。

クッソオーーー、デカかった( ´Д`)y━・~~

 

その後は…

この時点で10時。あと数投で終了だ。気を取り直して、何とか1匹掛けよう。自作仕掛けの14号に変え、丁寧に棚を探るも、船中、全く魚の音沙汰が無くなる。

最後の前の流しで、もう一度イワシが竿先を小刻みにたたく。来い、来い…

不発。

虚しく最後の流しが終了し、ジエンド。

おそらくハタは3本?ヒラメは8.5キロと6キロを左舷胴の間が上げた。KK丸あるある、のヒラメ大魔王は今日はこの御仁だった。

 

ここで思い知ったのが…

ハタ を唯一二本上げた常連、6号ハリスだそうな。「凄いですねえ」と感心すると、あんくらいのハタ なら6号で十分、と。

真澄の8号で、サメだのアラだの、あれだけの実績がある。こんな日のために、8号アタリの仕掛けを磨いておく必要がありそうだ。イワシが貧弱(大きさではなく活きが悪く弱い)なため、ハリス号数を落としたいが、落とせばさっきの様にラインブレークの可能性が高まる。そこで、体に染み付いた8号仕掛けであれば、どの位の負荷で切れるかが分かるはず。

次回までに、8号仕掛けを仕込んでおこう。

f:id:BOSS0430:20200509162950j:image

↑こんなイワシなんだよねー、相当弱ってる。

 

数少ないチャンスだった。せめて、自作仕掛けであったら…

強烈に脳裏に焼き付いたラインブレーク…。一生忘れられなさそうや。

猛省!