鰯泳がせ釣り、餌の付け方

活きの良さと鈎がかり

ハタでもヒラメでも、船宿が決まって鰯の活きの良さをキモにあげる。握り返さないように素早く鈎付けするとか、上顎掛け、下顎から上顎通し掛け、鼻掛け、背掛け、など餌の付け方も色々あって、どれが良いとかは言う人によって様々だったりする。O井さんに至ってはあゆの鼻管を使ったり、やはり鰯の活きの良さは、泳がせ釣りの一つのキモと思われる。

伊豆のi丸では、弱ったくらいの鰯が食いが良いと言うが、そもそも泳がせていれば弱ってくるので、なるべくひと流しの間にデッドベイト化しない程度に生きていて欲しいもの。最近、底潮が冷たく、上潮があったかい、かつ船上では日差しでさらに高水温化するためか、また餌の鰯がシコイワシ中心のためか、特に弱りが早く感じる。

その上、このところ、ガガガ、とアタリがあっても鈎掛かりしないケースが多発、食いが悪い日に当たっていることもあるのだけれど、少ないあたりこそ確実に鈎に掛けたいところだ。

 

鈎掛かりで言うと、やはり頭付近で上向きの鈎が最も効果的に思われる。孫鈎の功罪は、まだ決めかねるところ。ある時は孫鈎でしか釣り上げられなかった日もあった。が、このところ、孫、親いずれにも掛からず、鰯のローリング鈎で2本とも上げた例もある。1本鈎で押し通す常連も多い。いずれにせよ、鰯から外に針先を向けておくのが重要だと思われる。簡単な事だが、この所の、あたりのみでフッキングせず、の多発は、今やっている方法に改善の必要がある事を示している。

 

なんと16日にハタ五目出船

という知らせが舞い込んだ。いつもなら帰省している時期だが、今年はコロナ禍で在宅中。すぐさま予約を入れた。それでもミヨシは取れず、2番目の席順。

試したいことが2つ。

1つは、今までと違う餌付け。目通しをやって見る。その為の工夫を3種準備。どの方法が効くか、試して見る。

もう一つは、餌が活きが悪くなっても誘い続ける方法。活き餌では行われていない方法だからこそ、もしかして…、と一縷の望みを懸けて見る。北海道や青森でマスナタ、あるいは三角バケと呼ばれている釣り方があるが、少しそれもヒントに。

いつか、マスナタも試したいと準備は出来ているのだが、混んでいる時は控えるべき釣り方なので、またいずれ、チャンスを伺う事にして。

 

それと、これは気分の問題かもしれないが、今回は仕掛けを、クレンサルカンから下をリーダーに直結する事に。すなわち幹糸無しで。玄界灘のクエ釣り仕掛けはこの方法と聞く。今までとの違い、説明不可能。完全に気分を乗せる為の変更デス。

 

竿も

久しぶりに真澄丸オリジナルの「悟」を使う事に。サブでディーオ。グラスの粘りで、掛けた後もバラさぬように。2m弱のショートロッド、手持ちには楽で良い。2〜2.6mの竿もフッキングがやりやすいのだが、後半、持ち重りがしてどうしても集中が途切れてしまう。

 

なんかしらのセオリーを定め、丁寧に試しながら釣ってみようと。

釣れなくても、次につながる収穫が得られるように。