ボインを仕留めるのにやるべきこと

またやらかした前回

KK丸で去年だけでも6回、ボインクラスのハタをバラしている。腕が悪いのは勿論のことなのだが、こうも間近までその気配を感じながら上げられないのは大変なストレスだ。

船長の流してくれる大原沖は、たしかにまだ大型がいる。通ってくれれば、いつか釣らせっかんね〜、と船長は言ってくれる。そして確かに大物がいることを感じてきたし、同船者が釣り上げるのを何度も見てきた。他の人の大型バラシも3回目撃した。

この大原のブリブリボインちゃんを釣り上げるべく、今日は過去の失敗を振り返り、傷口にワサビを塗り込み、今度またくるであろうチャンンスには、今度こそ釣り上げてやろうという魂胆だ。

 

去年の悔しい思い出

3月には、底から3m切った仕掛けにズドンときたあたりを捉え、まんまと上げて見たらヒラメ5.8キロ、同じ日に5キロのヒラメ 追釣。すっかり先糸飲まれても、あの牙だらけの口でよく切れずに上がってきてくれた。

なんとか同じクラスのハタを、と通って4月。今度も高棚でズドン!やっとその日が来た、と思ったらまたヒラメ。今度は6キロ。一昨年は8キロのヒラメを上げたので、2番目の座布団記録。捌いたらアニサキスちゃんが内蔵にいたので、勿体無いが刺身を避け、塩麹漬けなど火を入れて食した。大原の座布団は、火を入れると大味感がなくなりそこそこ旨い。

そして5月。試しに使った市販のハタ仕掛けが裏目。12号を使ったのに、大型をかけてファイト中にサルカンのノット部で切れた。それ以降、市販仕掛けは一切使わないことにした。

次は7月。第一投でズドン、と来て心の準備が整わず、強烈な引き込みに竿で溜めることしか出来ず、フッキングが甘くて鈎外れしてしまった。完全な釣り人ミス。

9月には、明らかに大物からの魚信があったものの離され、何もできずにフッキングせず。餌に付いた歯形がその大きさを物語っていた。この、当たりがあってもかからない現象を無くそうと色々試すが、未だに決定打に欠ける点。

10月には、底で掛けてしばらくファイトするも、根に潜られてラインブレーク。これはやむを得ない事かも知れない。高棚で狙っていても、底取った瞬間に食うことも多い。これを上げられるかは、なかなか船の上からではやれる事は限られる。まずは当たってかけた時に潜らせない事、頭をこちらに向ける事、底から引き剥がす事。ここまでは多少リスクがあっても、ドラグ締め込んで竿とハリスを信じるしかない。5mも上げられたら、後はばらさぬよう、切れぬよう、竿、リールの性能を最大限活かして勝負。

11月。この時は10m切って残り5m位の所まで上げて来た。いきなり竿先が海面に突き刺さるあたりだった。当日はうねりが強く、慎重巻きしたのがかえって仇となり、船の上下でフッとテンションが抜け、その瞬間バレた。絶対にテンションを抜いてはいけないという鉄則を守れなかった痛恨のミス。

そして先日のバラシだ。今度はお祭りだ。祭った相手を信用しすぎた。普通なら祭ったことがわかるだろうし、ましてや祭った相手がファイト中ならせめて邪魔しないように振る舞うはず。ところが、この時は相手がグリグリと巻き、釣友が緩めて!と叫んでもやめなかったのだ。こちらの幹糸には大型がかかっているので相手の糸が鋸のように擦っていくのが手感度で伝わってきて、案の定タカ切れした。オイラの心もブチ切れた。相手は、祭った事があまりよくわからず、自分の仕掛けにかかったとでも思って居たのだろうか。それなら仕方がないが、いや、この時は完全にオイラを見ながら向こうもリーリングしていたので、お祭りである事を知って居た。ましてやよっちゃんが緩めて、と叫んでお願いもして居た…。理解不能な世の中だ。煽られた車みたいなものか…。

話を戻して、大型座布団ヒラメは上げれるのに何故かハタとなると上げ切れない。

仕掛け原因が1、フッキングミスが2、根掛かり1、リーリング1、お祭り1。

2度と仕掛けでミスしないよう、慎重な自作と信頼の鈎選定を続ける事。最近は、ジギング用の軽量高強度フックにケプラーの吸込み糸を付け、それを先糸に結んで使用している。ケプラーは耐摩擦性、耐切削性に優れる他、ことのほかしなやかで、イワシの泳ぎを妨げない。実際、2キロフィッシュを上げた時、イワシを飲まれハタの鋭い歯で擦られたが、吸い込み糸はびくともしていなかった。欠点は祭った時にはしなやかすぎて絡まりが酷いこと。そんな時は躊躇なく仕掛けを切って祭りを解けば良い。たっぷり予備仕掛けを仕込んで臨んでいる。先糸全体をケプラーやPE系で作ると手前祭りが酷くて釣りにならないが、この仕掛けを編み出してからは手前祭りが激減した。

うねり時のリーリングは、それ以降改善できた。竿の曲げを変えないリーリングは基本中の基本。今後も気をつけよう。

お祭りは、今後叫びまくってでも緩めてもらおう。大型掛けたら船長にアピールする。あらゆる手を尽くして取りこぼしを無くそう。そう言えばゲンが悪いので、まだまだ残りの巻量がたっぷりあったがPEを巻き直した。数日経ってもモヤモヤする気分転換も兼ねて。

最後にフッキングと根掛かり対策。

今エースで使っている海翔は、全体的には柔らかめ。200号背負える割にチップが柔らかく、80号でも潮馴染みがいい方だと思う。フッキングもそこそこ胴にハリがありやり易いが、あえて言うと腰がもう少し強く、チップがもう少し柔らかいと理想的だと思う。全体の竿バランスはいいのだけど、もうちょっとだけ穂先柔らか、バットしっかりだと、うねり時にも上下動を吸収し易く、仕掛けを落ち着かせてイワシのストレスを出来るだけ和らげ、またあたり時には竿先で跳ねずに魚の動きに追従。そしてフッキング時にはバットでしっかり力を伝えられ、巻き上げ時には竿全体でしなやかに魚をいなせるはず、そんな竿が無いものか…。

反射神経も衰え、そもそもナチュラルボーンフィッシャーに程遠い能力なので、腕でカバーできない分道具で補う事も、一本取れるかどうかの瀬戸際には重要なんじゃ無いだろうか。もう少しのところまで近づいたが、まだ上げられないボインハタ。

 

そしてあーだこーだ言いながらまた道具に走る

ある時、こんな記事に出会った。

f:id:BOSS0430:20210125140105p:image

↑ダイワwebサイトより転載

まさにこれが探していた竿じゃないのか…?余りにも今のオイラの要求にヒットする謳い文句。居てもたってもいられず、早速キャスティングに取り寄せ依頼。そして手に取って見て、ビビビ、と来た。new kisenryuuは実際に釣って見て惚れ込んだが、この竿は触って電気が走ったのだ。

なけなしの小遣いをはたき、即購入。

以前使用していたリーディングスリルゲーム73位しなやかな穂先と、鬼ロッド位しっかりしたバット。そして軽い。まあ、軽さは錘を背負うと効果は激減するが、その竿の持つ雰囲気にすっかりハマった。この竿のデビュー戦は外せない。次回の釣行が今から楽しみだ。