ハタ、早合せ禁物、の意味

ハタをやる船宿では…

必ずと言って、早合せはいけないよ、と言う意味の注意書きがある。

最近は撮影機器がYouTuber需要の高まりで、日進月歩。つい2〜3年前には水中でどうなってるか見て見たいね〜、などと冗談めかしていたのが現実のものになってきた。多くの水中動画がアップされ、ハタの捕食シーンも珍しく無くなってきた。

ハタの捕食パターンを見てみると、

①狙いを定めた獲物を遠巻きに追い回し、チャンスにかじりついては放し、を何度か繰り返して最後にバックリ飲み込むパターン

②複数のハタが一つの獲物を見定め、俺が先だ!とばかりにいきなりバックリ行くパターン

③一匹のハタが獲物を追い回して、最後の一撃を狙っている隙に横からバックリ食いついて反転していくパターン

などがある。

逆に食わないパターンでは、

①近寄ってくるも、かじるほど興味を示さず、いつの間にか姿を消すパターン

②追い回すも、最後に食いつく前にやる気無くして居なくなるパターン

③遠巻きに見てるだけ、のパターン

④近くによっても反応なしパターン

などを見たことがある。

 

前回の釣行の収穫は、強い当たりがあっても、竿先をズドンと絞り込むまで自然と待てた事。これまでのすっぽ抜けの多くは、重さを乗せた事を確認したつもりでも、針がかりする十分な体制では無いタイミングで合わせていたものと思われる。こんな単純な事が、実際1日のうち何回かのあたりに対し、平常心で望めるか、自然な反応が出来るか、ということが釣果を左右するのかも。貧果に喘いでいる最中などはどうしても慌てがちで、強いあたりに反応してしまいがち。負のスパイラルに陥っていたのだろう。

結局、上記の食うパターンは様々で、でも最後は反転して根に戻るか、他のハタから遠ざかろうとする。その引き込みを待てばいいのだ、という事にようやく納得した。

そのため、底で食わせると、より複雑になる。本当の底では、ハタは捕食後にどんなアクションをするのか、高い棚とは違ってくるものと思われる。相当運も左右しそう。

ここはもう少し研究が必要。基本は高い棚に限るね〜

 

餌の動き

ハタが獲物(餌)に食いつく時の餌の動きというと、

①置き竿で波の上下で海中をただ、漂っている時(置き竿)

②上へ上へ、と徐々に逃げようとしている時(誘い巻き、誘い上げ)

を見た事がある。おそらく、これに加えて

③海底へ潜らせて、逃げ場を無くして食いつくパターン(底取り直し)

④ハタが縄張りクルージング中に、向かった先に隙だらけで餌が漂っている時(棚で待ち)

⑤お気に入りのネグラから、餌を待ち伏せ(仕掛けの状況は様々、基本底あるいは一定の棚で待ち。船移動で餌が漂う)

などが想定される。③は底取り直しで良く食いつく事、④⑤はバスに多いパターンからの想像。

結果、餌が海中にある時は、底取り直しや誘い巻き、置き竿、全てが誘いとなっていると思われる。ハタのあたりはいつくるかわからない、と言われる所以か。

 

仕掛けと釣果

これはまだ、さっぱり分かりません。もっと場数踏んでみよう。お祭り時は絡まって厄介だけど、先糸ケプラーやテンヤ用シーハンター、なかなか使えそう。もうちょっと試して見ようと思う。大型狙い、と割り切れば、自ずと鈎はチヌ 9号、伊勢尼13〜14号、タマン鈎などが候補。シコイワシの場合には注意が必要だけど、マイワシならこれ。

 

中毒性

ハタを本格的に始めて3シーズン目。

最初は友人のお付き合いで、見よう見真似でヒラメ仕掛けでやっていた。中の下、下の上程度のハタしか釣れなかったが、貧果ながら楽しかった。色々検索すると、大原、勝浦あたりでは良い型が釣れていた。その頃千倉では、イワシが入らず、またハタもどういうわけか例年より釣れず、大原に来て見ることにしたのだった。

最初はSS丸。どうもオイラは船頭や常連釣り客と相性が悪く、自分には合わなかったので、KK丸にお邪魔した。これが大ハマり。船長や女将さんと意気投合してしまい、すっかり常連さん並みに通い詰めるほどハマってしまったのだった。

大型のヒラメは何度か上げたが、ハタの釣果はまだまだ。何度か常連さんが目の前でボイン級を上げている。船長は、大型が必ず居るポイントを攻めている。いつかチャンスが来る。何度もしくじって、悔しい思いをしている。時に工夫がはまって釣果が伸びたり、その逆で完全敗北コテンパンの時も。

とにかく中毒性が高い釣り。

いつか見てろ!ボインハタちゃん。