マハタ仕掛け 孫ばり考2

今週末は釣行無し

これまでマハタ仕掛けは、ヒラメ用を太くしたもの、という通説から、親ハリを結んであまり糸直結で孫ハリを付けていた。ヒラメ仕様。

ところがハタ専門の船宿通いで色々情報が入ると、幹糸、ハリスはどんどん太くなり、とうとう鐶付ハリでないと結べない太さに突入した。

そうなると、従来の方法で孫ばりが結べないのと、大物狙いで孫ハリの有効性が疑問だったため、親ハリ一本勝負で2回ほどやってみた。確かに餌の持ちが良いのと、手前祭りの際の扱いが楽になった。

ところが、渋い海況の中、たまに出たあたりをフッキングに持ち込めない事態が続いている。潮が良ければフッキングは楽になると船長から教わるも、なんとかあのあたりを獲れないものか。ベテラン常連さんの昔のブログでも、一本バリの場合、取りこぼしがあった事を書いていた。

スピナーベイトはワイヤージグでストレートフック。トレブルをつけたハードルアーならハリがかりが良いが、スピべは違和感から反射的にくわえてもすぐ吐き離す類のルアーなので、トレーラーフックを親ハリに付ける。テンヤやタイラバは、鯛がくわえたらすぐ身を翻す食い方のためショートバイトが多いので、やはり水糸に孫ハリを1本、2本加えて孫ハリにし魚を掛ける。また、ファイト中に複数のハリがエラ付近などに追い掛かりするのを期待している。

エサの自然な動きを殺す方向の孫ハリは、食い渋りには出来れば外したいが、食い渋りこそバイトが小さく、孫ハリのアシストが重要と言える。

 

馴染みの釣具屋物色

シンプルで、ライントラブルを起こしにくく、かつすぐさまハリス交換などが出来て、エサを動きやすくしストレスを無くしながら、大物ハタのツッコミに耐え、根から引きはがせる強度を両立出来る仕掛けを目指して、色々物色してみた。

今回入手したのは、糸絡み防止の小型天秤と、テンヤ用のスプリットリング、水糸。さらにジギング用の、親ばりに付けられるアシストフックを見つけた。輪を親ハリ懐へ通して、ゴム管で締めて固定するもので、ハリスは水糸なのでしなやか。ハリは太軸の丸せいご20号くらいのものが付いており、ジギング用なので強度は十分。

小型天秤はチューブがへの字に加工されていて、そのチューブに幹糸を通してサルカンを結び、そのサルカンにハリスを結ぶ、誘導式のもの。錘は別にフックが付いており、それに錘を直接つけるか捨て糸を結ぶ。

誘導式のため、強度は幹糸そのものが活かせ、錘を付けるためだけにある様な簡素な作り。安いのも気に入った。わずか15センチほどのアーム長だが、手前祭りの軽減に期待。

テンヤ用のスプリットリングは、鐶付ハリのチモトに付けた。最近のこの手のツールは、フック同様にフッ素コートがされている。バス用のハリはフッ素コーティングで摩擦が減り、刺さりが格段に良くなった。このスプリットリング、ジャッカル製のためバスプロから海釣りへの転向組の意向が反映されて居るのか、フッ素コートされている。さて、スプリットリングにフッ素コーティングは必要なのだろうか。商品単価上げるための口実?お陰でプライヤーからも散々滑りまくり、何個すっ飛んで無くなったか分からない。なんとか5個分ほど取り付け、そこに太糸を結ぶ。格段にハリの自由度が上がる。これなら泳がせでもエサの負担が減り泳ぎが良くなると思われる。また、魚が頭を振っても、チモトがフリーなのでバレにくい効果が期待できそう。さて、フッ素コートといえば、対応可能メーカーが増えると海釣り用フックもきっと増えると思われる。特にカワハギやヒラメ、中深場ネムリハリ系など、フッキングが重要な釣りかつフリークが多い種の釣りは、きっと増えそう。現に、最近売られてる鯛ラバにもフッ素ハリ、増えたなあ、と思う。フッ素は滑りがいいためチモトでハリスが回転しやすく、チモト切れに注意が必要。感度はいいが根ズレに弱いフロロカーボンと同じで、全てが勝る技術というのは滅多に無い。バス用は鐶付ハリばかりなのでこの辺は関係ないが、海釣り用は要注意。

最後に水糸。ケプラー糸とかとも言われる、いわゆる太径PEみたいなもの。しなやかなのに強度があり、鯛ラバのアシストフックでおなじみのアレ、ですな。

鯛ハリはかつて鯛に凝った時の、色んなサイズのストックがあるので、その中から懐が広く太軸なものをチョイスして結ぶ。孫ハリをセットする際、いくつか選択肢が。チモトにつけたスプリットリングに結ぶ方法と、親ハリに結んで外れどめをする方法。今回は両方作った。スプリットリングはどうしても切断小口があるため、PE系の糸が傷ついて切れる可能性が捨てられない。親ハリ懐への影響が少なく、エサ付けがしやすい。エサ持ちも良くなると思われる。逆に、親ハリに付ける場合は、孫ハリハリスにゆとりがないと、かえってエサの動きを邪魔するだろうし、エサ持ちも悪くなる。どっちがいいか、実釣で確認しよう。

 

ハタの釣況

このところ、我らが加幸丸のHPが更新されない。そもそも、大原はヒラメ禁漁期間のため鰯が入りづらく、ハタ専門船はサビキで活き餌確保しなくてはいけないのだが、小アジ、イワシ、小サバが絶不調らしい。5月に北海道で39度を記録した季候である。海の中も何かしら起きていても不思議じゃない。潮加減も、黒潮大蛇行の影響もあるのだろう、いくつもの船宿が苦戦している様だ。そもそも、鰯の入荷は6月以降、殆どなくなるため、伊豆愛丸でさえハタ泳がせは見送っているらしい。

そんな中、勝浦信照丸は好調を維持。数は少ないながら、3キロクラスをコンスタントに上げている。遠浅の九十九里、似たようなポイントを攻めているはず。と言うことは、チャンスは必ずあるはず。信照丸では、上手い釣り客が渋いながらにあげた可能性もある。誰でも釣れる海況なら、船中数十匹と言う釣果のはずだしね。

大原がヒラメ禁漁期間に入った今、釣り客が他の釣りに移ってもおかしくない。実際、船釣.jpの統計を見ると、茨城、千葉、神奈川で4月頃マハタ釣船のピークが100艘を超えるが、6月には半減、8月には1/4にまで減る。ヒラメ船もハタ泳がせにカウントしている可能性がある舟数だ。ところが釣果は逆に4月から6月は横ばい、8月にかけては倍に伸びるのだ。一艘あたりのマハタ数は圧倒的に夏が好調だ。九州あたりではここに来て急激にハタの釣果が激増している。房総もそろそろ、年間のピークを迎えると考えても良さそう。

今週末は異常な暑さも例年並みに戻る予報。中潮が午前中は効きそうな潮模様。南風らしいので大原沖の水温低下が懸念されるが、前々日辺りからの南風らしいので、水温低下にもハタが慣れる頃か。31日によっちゃんが突撃らしい。オイラは休めないので行けるとすれば6/1。

たまに出るいいあたりを確実にものにする事。こんな事を妄想して色々いじくって、ハマった時は嬉しいんだよねー。